日本出版販売株式会社は、2月1日(木)に、本を起点としたまちづくりを目的に、静岡県駿東郡長泉町と包括連携協定を締結した。
駅周辺のにぎわい創出を目的とする社会実験「駅前リビング」の好評を受け、包括連携協定を締結
長泉町は、静岡県において最も人口増加率が高く、地方創生のモデルとして注目されている自治体。一方で、現在書店は一軒も営業していない。
出版文化産業振興財団(JPIC)の調査(2022年9月)によると、このような書店ゼロの自治体は全国で26.2%に上り、地域社会における文化との接点が減少しているという。
この社会課題に対し、日販は「地域に人と文化の交流拠点を創造する」ことを使命に、人と本との新たな出会いを生む本屋「文喫」等、さまざまな事業を開発してきた。
このノウハウを活かし、日販は「文喫」の出張企画「文喫ハナレ」の第一弾として、2023年9月に長泉町で行われた駅周辺のにぎわい創出を目的とする社会実験「駅前リビング」で、企画・運営を担当した。
「駅前リビング」が好評だったことから、「日販として初となる自治体との包括連携協定」を、長泉町と締結することとなった。
(坂土直隆)