令和6年の生誕500年を記念し、高山市及び高山市教育委員会では、郷土の偉人を知りふるさとへの愛情と理解を育むこと、また学校での郷土教育においても活用できるように、金森長近の生涯を描いたマンガ本を製作し、4月11日(木)に記者発表にてお披露目をした。
「金森長近マンガ製作活用事業検討委員会」が、ストーリーを考証
金森長近(かなもりながちか)は、大永4年(1524年)に美濃国土岐郡多治見郷大畑村(現岐阜県多治見市)に生まれ、天文10年(1541年)尾張の織田家に仕え、織田信長の養育係になり、長篠の戦いなど織田家の主要な合戦に参陣するなど活躍した。
織田信長の死後は豊臣秀吉に仕え、飛騨国攻略の功績により国主として飛騨国3万石余りを与えられた。天正18年(1590年)から高山城の築城と、現在観光地としても人気を集める飛騨高山の町並みの基礎を作った。秀吉の死後は徳川家康に仕え、関ケ原の合戦に参陣するなどしたのち、慶長13年(1608年)に亡くなった。
今回、製作したマンガ本はB6判120頁で、戯曲作品など執筆経験のある高山市久々野町在住で市職員の谷前英夫氏が原作を担当。その原作をもとに、「金森長近マンガ製作活用事業検討委員会」がストーリーを考証し、そのストーリーに沿って、高山市出身の漫画家中井邦彦氏が作画した。
(坂土直隆)